子供が崖の上の際を歩いている。
右手の崖の下には海が広がっている。
左手には砂漠やらジャングルやら。
太陽が左前方で渦を巻いている。
ときどき強い風が吹く。
それは陸から海に吹いている。
海風は感じない。
足を滑らせないように慎重に歩く。
あんまり風に煽られると、
軽いから崖の下に落っこちる。
しばしば落ちてしまう。
でも崖下の波打ち際には細い道があり、
なんとか助かる。
でも怪我をしてしまうことが多い。
太陽は見えない。影。暗い。
左手の絶壁。右手に荒れた海。
それでもしょうがないから歩いていく。
登れそうなところを見つけると、
スイスイ登っていく。
そしてまた崖の上の際を歩いていく。
でもまた風に煽られて落っこちる。
でも歩く。
彼は、なぜ歩くかは考えないようにしている。
考えると、それに気をとられ、足を滑らせてしまうから。
そしてまた崖の下に落ちてしまうから。
理由は考えずに、ただ歩く。
ただ歩いていくだけ。
こうじくんはいきているのですか?
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